Aさん、今年は東京にいらっしゃいますか。
ニューヨークのまぼろしの写真家ソール・ライター展があり、
ものすごく観てみたいと思います。もしいらして日程が合うようでしたら。
というメッセージが届いたのは、4月4日のことだった。
彼の写真集は持っていて、この写真展があることは知っていたが、
少し迷っていたので、勝手にお誘いと都合よく解釈して上京を即断する。
GW中に、チビ助チビ子の束縛を少し逃れて「広重ビビッド」を観る。
構図と色彩に圧倒され、特にその構図が心に引っかかる。
心に何かが引っ掛かったまま手元にあるソール・ライターの写真集を開く。
時折り、広重の構図と彼の写真が二重像のようにぼやけて重なるのだ。
そうだったのか!・・・会場で心に引っかかっていたものが少し氷解した。
会場では売り切れてしまっていた図録を、今日紀伊國屋へ取りに行った。