S-ANGULON
「撮るしかない」なんて気負いはまったくない。
いつものようにぶらっと出かけて気になったこと・ものにレンズを向けてシャッターを切る。
「今」の時間の断片を拾い集めておけば、勝手に、否応なしに時間は流れていき、街もかわってゆく。
ボクがたまたま親父の若かったころの写真を観て思うこと、
ボクが小学生のころ初めて撮った写真を今眺めて思うこと、
そして、今のボクが撮っているこれらの写真も時間のかなたに流れていくわけで、
厳密に言うといつが「今」なのか解らないが、
写真なんて、撮った瞬間から過去なわけで、
過ぎ去った時間の長さでどんな下手な写真でも感慨か変わる。
それでいいのだ。